2014年4月15日火曜日

デジタル写真を専用機器で整理する長所と短所

前々回はパソコン、前回は紙焼き(印刷)で整理する方法を紹介しました。

デジタル写真を整理する方法は、多くの方がこのいずれかの方法で整理されていると思います。
しかしそれぞれのエントリで紹介したように、それぞれ長所と短所があります。

パソコンはデジタルデータを扱うための機器なのでデジタル写真への親和性は高く、整理するのに適した機器です。しかしパーソナルコンピューターという名称が示すように「個人」のコンピューターなので、みんなで写真を見ようとするのは難しかったりします。

また、扱いに知識が必要なため、誰でも簡単にできるというわけではありませんし、セキュリティ対策やパソコンの買い替えなど、それなりの額の定期的な投資が必要になります。



紙焼き(印刷)はフィルム写真時代からの保存方法なのでアルバム類なども充実していて、簡単にとても楽しく整理ができます。しかし耐久性の高いお店プリントでもいつかは退色しますし、何より整理が大変です。

デジタルカメラ時代になって撮影枚数が膨大になってくると、紙焼き(印刷)はあくまでも一時的な整理であって継続的な整理とは言いにくいのです。



整理するのに適した、簡単な専用機器があればいいのに。


あまり知られてないのですが、実はそんな専用機器(デジタルフォトアルバム)があります。


たとえば、バッファロー社のおもいでばこ。

このジャンルではパイオニア的な存在。

私もセミナーに参加させていただき、その良さをお伝えしたことがあるのですが現在発売されている製品の中で整理、保存という点についてはこれが最もお勧めできる製品です。

また、セキュリティソフトで有名なトレンドマイクロ社から2013年に発売されたジュエリーボックスは、クラウド利用という点で、今後の展開が期待できる製品です。

昨年発売された、今後が楽しみな製品。

写真の整理や閲覧の多彩さ、保存枚数などおもいでばこにはまだまだ譲る部分が多い製品なのですが、同社のクラウドストレージを利用した「おもいでバックアップサービス」は東北大震災での同社の活動をヒントに作られたというだけあって

写真というおもいでを守る

事については、おもいでばこよりもより強固に守ってくれます。
また、クラウド上に写真があるので、外出先からでもスマホやタブレットなどで写真を見ることができます。働き盛りのお父さんが自宅の奥様や子供と写真で繋がる、という行為が簡単にできる点でも、おもいでばこにはないおもてなしを提供してくれます。

また、SONYからもパーソナルコンテンツステーション(LLS-201)という製品が発売されています。スマホからデジカメまで扱っているSONYらしく、同社製品との親和性が高く、皿のようになっている上部に置くだけでデータ転送ができる製品です。

おしゃれな外観と、スマホ連携が売りの製品。
こちらも2013年に発売されたのですが、当初は動作に難があるなどまだまだ、といった感がありましたがアップデートを重ねて問題を解消しているようです(※2015年、販売を完了しました)。

そして2015年にはカメラメーカーも参戦してきました。

富士フィルムから「ワンダーフォトボックス」、Canonからは「Connect Station CS100」が参戦してきています。詳細は姉妹ブログ「パソコンとカメラにつながるもの」のこちらのエントリでどうぞ。

【まとめ】デジタルフォトアルバム

いずれも共通しているのは、発売後にアップデートをかさね、より良い製品になっていること。パーソナルコンテンツステーションは先に紹介したように発売後も改良を重ねていますし、3代目まで進化したおもいでばこは、初代と2代目用のアップグレードキットで安価に三代目相当の機能を提供していますし、ジュエリーボックスも弱かったテレビ表示機能に機能追加するなど、これも着実に進化を重ねています。

デジタル機器だからこそ出来る、発売後の進化。
クラウド利用など先進機能を取り込める柔軟さ。
なにより、パソコンと比べてはるかに簡単な操作性。

長所を書きだすときりがありません。

ただし比較対象が何でもできる、性能の高いパソコンでなので、速度やできることがパソコンを使いこなしている人には物足りない部分も多くあります。

それでもパソコンはちょっと・・・という人には、ぜひお勧めしたい方法です。


次回はデジタル写真の問題である「安い」けど、「高い」点について触れていきます。
実はこれがデジタル写真の、深い問題でもあるのです。


→ 次の回へ(そもそもデジタルって安い?高い?)

← 前の回へ(紙焼き(印刷)で整理する長所と短所)

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