今回は紙焼き、つまりプリントして保存・整理する方法の長所と短所を紹介しましょう。
デジタルカメラの進化によって、カメラ愛好家以外の方でフィルムカメラを使う方はほとんど見かけなくなりました。
しかし、フィルムカメラの
現像して紙アルバムで保存する
という習慣を憶えている方は多く、デジタル写真も印刷して保存する方は一定数います。某雑誌でお仕事をさせていただいた時のアンケートでは、2割弱の方が印刷して保存をされていました。
印刷して保存をする最大のメリットは、
見返すのが容易
なことです。パソコンや専用機器は、電源を入れて順位をする必要がありますが、印刷してアルバムに保存しておけばその時間は必要ありません。
また、デジタルでの保存と異なり整理に手間がかかるため、じっくりと写真と向き合うことで記憶に撮影した写真が刻み込まれます。
それだけでなく、印刷するのにはそれなりにお金がかかるため取捨選択をする必要があり、厳選した写真だけを残せる、という面もあります。
個人的な感想ですが、印刷して写真を楽しむ人は写真の本当の面白さである見返して楽しむ、が実践できているように感じます。写真は長く見れば見るほどその写真に込められた記憶がよみがえるので、デジタルの簡単お手軽さが無い分、これが実践できておるのではないかと思います。
もちろん、欠点もあります。
最大の欠点は、
色褪せする
ことに尽きるでしょう。
もともとプリンタでの印刷は色褪せしやすく、お店プリントでも数十年という保存期間が経つとどうしてもセピア色に退色してしまいます。さいきんではプリンタもインクと用紙の改良でかなり長い間きれいな状態を保つことができるようになりましたし、お店プリントも100年プリント、と長期間の保存を謳うものも出ています。
しかし、
絶対色褪せしないデジタル写真
と比較すると、保存性では勝つことはできません。
また、保存するのに場所が必要になるため、どうしても限界が出てきます。
デジタルカメラが普及して20年ほどになろうとしていますが、これがさらに30年、40年と続いて行くと撮影枚数が飛躍的に増えたデジタルカメラ時代では印刷では物理的に限界があるのです。
とはいえ、短期的な保存ではすぐに見返すことができる手軽さがあるので、デジタルの保存と組み合わせることでその良さを発揮することが可能です。
次回紹介するデジタル保存機器でも、直接印刷する機能を備えているなど、印刷することに対して配慮している点を見る限り印刷して保存する方法はまだまだ活用していいのではないかと思っています。
デジタル保存機器でも印刷が可能になっている |
現状の本命であるこの機器について、長所だけでなく短所もしっかりと紹介していきます。
→ 次の回へ(専用機器で整理する長所と短所)
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